2012年01月28日

今年も…

今月中旬くらいからひっそり販売している「昇龍饅頭」です。

去年の「うさぎ饅頭」を覚えていてくれたお客様が、「去年はかわいいうさぎのお饅頭があったののにねえ」と言ってくれたので、急遽作りました。

写真では分かりにくいですが、きんとん饅頭をベースにしているので、色が黄緑色になっており、正月の薯蕷饅頭より出来が良く見えます。

ちょっと迷ったのがネーミングです。普段私が好き放題やっている仕返しのつもりなのか、母が「タッちゃんまんじゅうなんてどう?」とびっくりするくらいイケてない候補をあげてきたので、かなり面食らいました。

私は「干支饅頭」とか「辰饅頭」とかシンプルに考えていたのですが、つまらなそうな顔をするので、間をとって「昇龍饅頭」と書いてドラゴン饅頭と呼ぶことにしました。

ちなみに読み方はどこにも書いておりません。心意気だけです。       

1個120円です。


  

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2012年01月26日

桜餅

今日から桜餅の販売を開始しました。少々気が早いように感じられるかも知れませんが、正月を過ぎると、ちらほら目にするようになると思います。(多分当店は遅い方だと思います)

桜の咲く期間は短いし、終わってしまうと桜餅に対するお客様のテンションがかなり下がってしまうので、逆算すると販売できる期間はせいぜい三ヶ月程度なのです。(充分長いかな?)個人的には、桜餅を作るのが結構好きなので少し寂しいです。と言ってても、私のことなので、年中作ってるとうんざりしてくる気がしないでもないです。

寒い日が続きますので、桜餅をほおばりながら、暖かい春が来るのをイメージして楽しむのも良いと思いますよ。

桜餅 1個 135円です。


  

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2012年01月25日

蓬莱山

蓬莱山(子持ち饅頭)の注文をいただきました。

今回は、たくさんは食べられないので小さめに、かつゴージャスにという感じの注文でした。

なので、一番小さいサイズで、中になるべく小さく作ったお饅頭をなるべくたくさん入れて、外は煉り薯蕷のきんとんで飾りました。(ちょっと大きくなってしまいました)

お店に、これと同じデザインの写真があるので、おそらくこれになったんだと思いますが、カラーの変更など出来る限りは応じたいと思いますので、お気軽にお問い合わせ下さい。


  

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2012年01月24日

変わりたいカワ?

こしあんを炊くと必ず小豆の皮がゴミとして出てしまいます。見るたびに、いつももったいないと感じていました。

そこで、皮を軽く乾燥させ、かたぱんに混ぜたらうまいんじゃないだろうか?と思い、実行してみました。

腕のいい料理人は新作を作るときには、頭の中でどんな味になるのかだいたい出来上がっていると聞きます。「ついに私もその域まで来たか」とニヤニヤしながら、テイスティングに臨みました。

そして、一口目で悟ったのです。まだその域ではないことを。

要するにまずかったんです。皮がカタくて食感も非常に悪く、期待していた香りもほとんど感じられませんでした。多分、乾燥焼きの段階で、香りが飛んでしまい、カタくなったんだと思います。

また何かひらめいたらチャレンジしたいと思います。



  

2012年01月21日

ヒドリあん

最近どうでもいい話題ばかりが続いたので、久々に和菓子屋っぽいところをアピールしたいと思います。

写真は「火取りあん(ヒドリアン)」といい、こしあんの一種です。ほとんどの場合、そのまま食べることはなく、一部のお菓子にしか使いません。なので、おそらく一般の方はほとんど見ることがない、たいへんマニアックなあんこなんです。

見た感じ(分かりにくいですが)、生あん(あんこになる前のもの)みたいに見えますが、ちゃんと砂糖と一緒に練りあげており、あれで出来上がりなのです。

とことんまで、水気を飛ばし、パサパサでカタくなるまで煉って仕上げます。この作業を「火取る」といいます。

もし、家庭でちょっとだけ使いたい場合(あんまりないと思いますが)、電子レンジで水分を飛ばすといいですよ。

ちなみにこのあんこは、販売しておりません。

以上、ちょっと和菓子屋っぽい話でした。


  

2012年01月08日

勅題

今年の勅題(ちょくだい)の「岸」をイメージしたお菓子です。

勅題とは宮中の「歌会始」のお題で、和菓子屋は毎年正月に、この勅題をテーマにしたお菓子を作るお店が珍しくありません。

今年の「岸」は、漠然としたイメージなので、何を作るかずいぶん悩みました。そんな時、重宝するのが、やはり抽象的なイメージのお菓子で写真の二段物、三段物やきんとん(そぼろ状のお菓子)などです。

そのものズバリといったような具体的な何かを表現しているわけではないので、作った本人が「岸」と言い張れば「岸」になってしまうのです。ということにしております。(言い訳です)

というわけで、今回は淡いピンクの軽羹にかのこ豆を挟んで、グリーンの上り羊羹を合わせました。一応ピンクが梅の花を、グリーンで河をイメージしました。河は青でもよかったんですが、青は食欲をそそる色ではないので、難しいのです。(もちろんダメではないです。)

と、もっともらしく語りましたが、一言妻に「これって去年のヤツの色違いじゃん」とかわいくないつぶやきを耳にしました。ような気がしました。

が、いいんです。和菓子ってこういうもんです。(多分)


  

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